
信号待ちをしているときに、側面をぶつけられたとのことで、修理相談にお見えになりました。実はこのジムニー、特別なイエローに全塗装されています。オリジナルの黄色に塗られたジムニーは、黄色の調合データが無いので、その辺の塗装工場ではなかなか色が合いません。海外の塗料が使われているということは稀であると考え、まずは国内の塗装メーカーの黄色の配色をベースに、調合していきました。
しかし、最初の調合では、全く色が合いません。おそらく、多くの鈑金塗装工場では、このまま塗装して「全塗装されているので色が合わないのはしょうがないですよね」という対応になるであろうことは想像できました。
オリジナルカラーのジムニー側面修理
ドアとパネルのへこみがありました
まずはドアのへこみの鈑金修理を行います
しかし我々は、何度も調合を繰り返しました。最終的には、塗装職人の経験で、他の塗装職人では思いつかない、赤色をほんのすこし配合することで、カラーを合わせることができました。このカラー配合は、コンピュータ配合では合わせることができない配色です。最近では、最新式の調合機を所有していることを謳う鈑金塗装工場も多いですが、やはり最後は塗装職人の経験がものを言うのが、クルマの塗装です。
お客さまには「全塗装を行ったこの黄色は、どんな配合なのかわからないので、色が合わないのはしょうがないと思っていたのですが「塗ったことがわからない!」と喜んでくれました。これぞまさに塗装職人冥利に尽きる、仕事だったと思います。
オリジナルカラー調色作業もしっかりできました
運転操作を誤り、住宅街の壁に車をぶつけてしまったということでした。当初は、クルマを購入したディーラーに修理の依頼をしたそうですが、ディーラーでは「全損扱いで修理できない」といわれたと、私たちの元に相談にお見えになりました。
今回の修理のキモは、中古部品を活用できるかです。中古部品を見つけることから始めました。私たち蘇原モータース鈑金は、全国の中古部品商と取引があります。同じ型の中古部品を1週間ほどかけて集め、左フェンダー・左ドアやライト回りを中古品で揃えることができました。修理が可能な左のリヤドアは鈑金修理を行い、サイドステップやリヤクオーターパネルなどは、鈑金修理を行うことにしました。
愛着のあるエブリィを何とか修理したいと相談されました
主要な外装部品はすべて中古パーツで揃えることができました
骨格まわりの見えない部分の修理をしっかり行います
車両保険で修理を行う予定でしたが、普通の鈑金工場の場合は「全損扱い」となり、追い金が発生するところでしたが、自動車保険の費用に収まるように、主要部品は中古パーツを探して鈑金できる部品は鈑金修理を行い、ヘッドランプなどの灯火類やプラスチック部品は中古品を使うことで、全損扱いとなる金額に収まる形で修理を行うことができました。
お客様からは「追い金が発生することなく、キレイに修理してくれました!本当にありがとう!」と喜んでいただくことができました。
車両保険の範囲で修理を行うことができました!
日産エクストレイルにお乗りの各務原市のXさん、運転操作を誤り右前部をぶつけてしまいました。Xさんにとっては買ったばかりの大切な新車です。幸いにも車両保険に加入していたため、車両保険を使って「修理したことがわからないようにキレイに直して欲しい」というご要望でした。
見た目は大したことの無いような事故に思えますが、プロの目から見るととてもやっかいな事故です。バンパーに対してまっすぐ凹んでいるため、バンパー内部の部品が大きくゆがんでいる可能性があるのです。
将来、愛車を買い替える際に、間違っても修復歴車扱いにならないよう、丁寧に鈑金修理を行います。今回の修理は、内部のフェンダーステーをしっかり鈑金することが重要なポイントです。見えないからと手を抜くと、あとでお客さんの信頼を失うことにもなりかねません。修復歴車扱いにならないよう慎重にそして丁寧に作業を行いました。
バンパー内部の骨格部品が損傷しているため慎重な修理が必要です
バンパーステーなどの見えない箇所をしっかり修理することが大切です
ゆがんだフェンダーパネルは新品と交換しました
鈑金修理のあとは塗装作業を行います。黒い塗装をする際の注意点は、ゴミが入らないように塗装をすることです。チリやホコリの混入が無いよう専用の塗装ブースで作業を行います。
塗装にゴミやチリが付着してしまうと、再度の塗り直しが必要です。ゴミやチリ、ホコリの付着を許さず、ホコリがつけば研いでまた塗装を塗りなおし、クリーンルームに近いような環境の塗装ブースの中で塗装を行い、新車時の塗膜面を再現することができました。
今回の修は塗装に時間がかかりましたが、納車をした際のお客さんに喜びようは忘れることはできません。「修理したことがわからない!本当にありがとう!」
鈑金修理を丁寧に行い新車時の塗装を完璧に再現できました
交差点での単独事故で、左側面を大破する事故になってしまったBさんですが、クルマは大きな損傷となってしまいました。
修理のお見積り金額は約68万ほどのお見積りで、結構な金額となります。幸いなことに、車両保険に加入しておりましたが、自動車保険会社からは45万円まで支払いを受けられますが、Bさんの持ち出し金額は20万以上も必要です。
今回のようなケースの場合、多くの自動車販売店なら新車に乗り換えをすすめる所ですが、Bさんのご要望は「新車を買う予算が無いため何とかなりませんか?」というご相談です。走行に支障の無いよう、安全かつリーズナブルな鈑金修理を行う必要がありました。
左側面と足回りも大きく損傷してしまったタントを修理します
今回フロントバンパー以外を中古品で揃えることができました
塗装ブースで再塗装を行います
今回の修理は、まずは足回りの中古部品を探すことから始めました。ホイールなどは中古品を見つけ、ロアアームやドライブシャフトなどの重要保安部品は、蘇原モータースの整備工場で自動車整備士が交換、まずはきちんと正しく走るように整備するところから始めました。
足回りの修理が完了したところで、外装修理に取り掛かります。交換部品は中古品や再生品を活用します。フロントフェンダーとドアミラーの中古パーツを用意して、フロントバンパーは新品を使いました。中古パーツを見つけることができれば、部品代を削減することができるのです。
お客さんによっては、中古パーツに不安を覚える方もいらっしゃいますが、外装品の場合はそれほど問題ではありません。新品も中古品も、下地処理を施し再塗装を行いますので、パーツ自体は新品でも中古品でも仕上がりや耐久性に問題はないのです。今回も程度の良い中古パーツが用意できました。もちろん下地処理に手を抜くことはありませんのでご心配の必要はありません。
塗装に関しては、全面塗装を行うのではなく、塗装面積を削減するため部分塗装を行なうことにしました。その結果、全損扱いだった車を3割以上もリーズナブルに修理することができて、お客さんの持ち出しが無いよう修理を完成させました。お客さんからは「予算に合わせてくれてありがとうございます!」と、とても喜んでいただくことができました。
中古部品や新品部品を使い分け、部分塗装を施し修理完了としました
